October 27, 2016

凸凹

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面白い取材だった。

アメリカから帰ってきて
今までとちょっと変わったことがある。
取材撮影の最中に、できるかぎり話もきく、ということ。
実際、今までもけっこうきいていたのだけど
撮影に夢中になると途中でついていけなくなることがある。
それをもうちょっとやってみる、というだけなのだけど。

本が読めない、とずっと言い続けてきているのだが、
これは察してはいたが、なかなか時間がかかることだった。
ここでトライしてみてよかったのは
本を開けること自体になかなか身が入らないという発見だった。
出張ではたいがい1冊もっていくし、海外旅行や長期の旅路には3冊もっていくこともある。
これを、開いたことはほぼない。例外もたまにあるが。
飛行機にのって、本を手に持っても
機内誌の写真をみておわり。
たぶん、子供と同じでやりたくないことにとことん拒否反応がでてしまうのかもしれない。ボンドで張り付いてるものをむりやり開ける前の感覚。

最近よく耳にするのが、発達障害についてなのだけど
自分にも多少あるのではないか、と正直思ってしまう。
数字の件は単に勉強不足かもしれないが
昔から右左が苦手だ。
時計回り、反時計回りはもっと苦手。
スタジオ時代に何度も怒られたけど本気でどちらかわからない。
頭の中で一度時計のイメージをもち、
それからどちらに回るか考えるから時間がかかる。
右左も同じ。ペンイメージが必要だ。

前置きが長くなったが、
とりあえずいいたかったのは、
そういったことを苦手だ、と思ってしまうと少し冷静になって物事を考えることができる。本を読むのが苦手で何をするか、と考えた時に単純に考えて、本を読める特訓をする、ということだったのだけど、やっぱりなかなか難しい。
そこから、取材の時の話をよく聞けばいい、ということに結びついた。
本になる前、文章になる前の話をちゃんときけばいいんじゃないか
って気づくのがおそすぎるのだけど。こんなに恵まれた環境にいるのに。
難しい話でも本を読むよりは俄然入ってきやすい。

 本当は今日の取材から思ったことを書きたかったのに長くなってしまったから今日はこの辺でいいとしよう。